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甲州弁のブログ
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そ、そんな〜。父親が娘に?

いや、誤解なさらないでください。
うちの父はそりゃーもう娘を目一杯愛してくれた人でした。

でも、仕事となったら父も娘もありません。
親方と「おやてっと」(雇い人という意味らしい)
上下関係はしっかりしています。

母が死んでからというもの、わたしは父の屋根屋の仕事にかり出されることがよくありました。
学校を卒業してからはもう、しょっちゅう。
結構ハードな仕事でしたが、それはそれでわたしは楽しんでおりました。

ある日、父から言いつけられた仕事は広い道路に留めた2トン車から軽トラで現場まで瓦を運ぶ事。
瓦4枚一括り、それを両肩で担ぎ、車の荷台に積みます。

かなり重いものをを上げ下ろしするので午後4時くらいになると、もう腰が立たない!
で、腰をたたきながら積み込んでいると父が、

「おい、ほのくれーにしとけ。へぇ、しんでもいいわ」
と一言。
で、わたしは「あほう。ふんじゃー…」

おー!なんちゅー会話!
ちょっと娘が腰をトントンしたくらいで「死んでもいい」なんて!
娘も娘で、父親の事を「阿呆、踏むぞ」とは!

なんてね。
実は、甲州弁では「しんでもいい」「しんでいい」はいたわりの言葉。
父の言葉を翻訳すると「おい、もうそのくらいにしておけ。もう、しなくてもいいぞ」
わたしは「あ、そう?それじゃーね」。
というごく普通の親子の会話なんです。

これ、県外の人が聞いたらぶったまげるかもしれませんね。
親が子に対して「死んでもいい」なんて。

ちなみに、甲州弁で「死ぬ」は「死ぐ」
「ほんな、ぼこを残して死げんさよー」(そんな、子供を残して死ねないでしょう)
「うんだー、死がんど」(おれは死なないぞ)
となります。

あら、縁起でもないお話を・・・・・。わりーじゃんねー!

↓こちらのサイト様の「失敗談&変な話」にも「死んでいい」についての面白い話があります。
☆うっち〜の甲州弁講座☆
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