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甲州弁のブログ
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デザイナーとかコピーライターとか、呼び名はかっこいい横文字Jobではあるが

わたしの知ってる限りでは、ほとんどの方が全くかっこよくない。
(あ、失礼。もちろん例外の方もいらっしゃいますよ。)

すでに20年来のつきあいになるデザイナーの友人は、
見かけは背が高くて、流行のファッションをさりげなく着こなして実にカッコいい。

しか〜し、決定的な落とし穴がある。
いつでも、甲州弁丸出しなんである。

1.「ちょいと、”じぶん”。今どうしてるだ〜?仕事やってるだけ?」
2.「”じぶん”はいいじゃん。あたしんとうなんか、へえ、いっさら仕事がねーだ。」
3.「てっ、ちっともかあらんね〜、”じぶん”は〜!」
4.「え〜?この車“じぶん”の〜け〜?あの赤い車はどうしちまっただ〜?」

こんな具合。
じぶん、じぶんと連発する彼女、自分自身のこと言ってるんじゃないのです。
これがまた、県外の人を困惑させる甲州弁。
“じぶん”は自分自身のことでもあり、“あなた”のことでもあるわけでして。
例えば
「じぶん、じぶんのことは自分でしろし。おらあじぶんのこんで手一杯で、じぶんのこんなん、ええしらっちゃーいられんわ」
みたいな訳の分かんない、とてもややこしいことになるわけで。

じぶんがじぶんであなたもじぶん、あなたはじぶんでじぶんもじぶん・・・・・・・
はーこりゃ・・・・・・混乱しますよね。
慣れればどっちゅことないだけんどね。

で、翻訳です。
1.「ちょっと、あなた。今どうしてるの〜?仕事しているの?」
2.「あなたはいいじゃないの。あたしたちなんか、もう、全然仕事がないわ。」
3.「あら、少しも変わらないわね、”あなたは〜!」
4.「え〜?この車あなたのなの?あの赤い車はどうしちゃったの?」

「あなた、自分のことは自分でなさい。わたしは自分自身のことで手一杯で、あなたのことなんか、かまっていられないわ」
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否定されてんのか肯定されてんのか、ちっとも理解できないと言われるのがこの接尾語。

そうでしょう、そうでしょう。
他県の方には到底理解できない奥深い甲州弁の世界。

昨日も、静岡出身と長野出身の友人と話したら
「みちょし、やっちょし、くっちょし」とか言われてもちっとも分からないそうだ。
隣県ですぞ、境を接する。
それなのに理解できない言葉が多いそうだ。
その中でも、この「〜しちょ」「〜しちょし」は否定か肯定か分からないので
嫁いで来たときに困ったという。

それに、とても強い言葉に聞こえるので、恐ささえ感じるそうだ。

そうか〜!
わたしたちは何も考えないで使ってるけど、
他県から来た嫁さんたちは苦労したんだなー。
「〜やっちょば」は「やらないほうがいいんじゃない?」
「しちょし」というのは「しないでね」(〜しが付くと女性言葉になります)


あ、それから「ちょびちょび」も何のことか分からないそうで。
「ちょびちょびしてるヤツ」のことを「ちょび」とも言いますがね。
これは、「ふざけてる」とか「いい気になってる」「出しゃばる」みたいな意味があります。

ということで、ある日のお茶の時間に桃畑での会話
近所の農家の主婦その一「やーじゃんねー、あのえの嫁さんは〜。あんねんちょびちょびしちょばいいじゃんね」。
近所の農家の主婦その二「でっ!あんたもほんなこと言っちょし。あの嫁はち〜っとちょびでもずくはあるっちゅこんだよ。せんころ、区長んとこのおかっさんがのほう褒めてただよ」

翻訳はこちら

N○K甲府放送局近くの古い木造アパートに棲む謎の生物とは・・・・。

そこは今にも崩れそうな二階建てのアパート。
廊下を歩くとミシッ、ミシッと気味悪い音がします。
そして、薄暗い廊下の壁にはこんな張り紙が〜〜〜っ!
      ↓
tobu

このオンボロアパートの住人は、
床が抜けたら弁償しなきゃならないと思って
廊下を歩かずに飛ぶようになったのでしょうか?
羽でも生えて来たんでしょうか?
おお、怖いこと・・・・・。

ってなワケじゃあないですね。

甲州弁で「とぶ」は「走る」という意味。

管理人さんは、若い学生たちの走る音がうるさいので
「廊下を走らないでください」と言いたかっただけ。
こんな町中にムササビやモモンガは棲んでませんてば。

小学校の運動会などでも、
「とべ〜〜!とべ、とべ〜〜っ○○! まっとパンパンとべし〜〜〜!」
なんて孫を応援するじいさんばあさんの大声が聞こえて来ます。

「そんなこと言ったって、ボク、羽がないから飛べないもん」
都会から引っ越して来たお孫くんは
校庭を走りながらポツンとつぶやくのでした。

浜っ子なっちゃん、ファミレスで困惑。

今はもう素敵な奥様になっているなっちゃん。
山梨に来てすぐに、とある有名ファミレスでアルバイトを始めたのです。
彼女自身はきっと、
「山梨と神奈川は隣の県だし、甲州弁は“ずら”と“じゃん”くらいをマスターしておけばOK」
くらいに思っていたんでしょうね。

ところが!
ある日、先輩のおばちゃんホール係に、
「ほれ、へぇ〜ヨタいから、ぶちゃ〜あって」
と言われて一瞬「????」
「なにょーしてるで〜?ほのソース、ヨタだからぶちゃ〜ってって言ってるじゃん!」
「ヨ、ヨタヨタ? 塀? ブ、ブ、ブッチャーって?」
なっちゃん、甲州弁が全く通じず、おどおどするばかり…。

このおばちゃんは、自分が甲州弁使ってるなんてぜ〜んぜん認識してません。
なっちゃんも、甲州弁がこんなにわけわかんないとは思ってもみませんでした。
県外の皆さん、おばちゃんが言ったこの言葉の意味、分かります?

ということで翻訳です。

「それ、もう傷んでいるから捨てて」
「何してるの?そのソース、傷んでいるから捨ててって言ってるじゃないの!」

ほれ→それ へぇ〜→もう ヨタい→傷んでいる、悪い ぶちゃあ〜って→捨てて
でした。


山梨生まれで高校卒業くらいまで山梨で暮らしたのに、

「あら、わたしは若いときに東京行っちまったから甲州弁はよくわからないわ」なんておっしゃるお方がたまにいらっしゃる。
『行っちまった』→『行ってしまった』ですよね〜。お〜、見グサイの〜。
こういうことおっしゃるお方に限ってイントネーションなんてモロ甲州訛なのね…。
 
甲州人が聞けば甲州弁であることがバッチリ分かっちゃう言葉には、↑の下線部分みたいのとか
「〜する」というのを「〜しる」というのがある。
その変化形が「〜しロバいいじゃん」のような言い方。
標準語なら「〜すればいいでしょ」となるんだけど、甲州訛が入ってしまった標準語モドキだと「〜しロバいいでしょ」になってしまうわけです〜。

「〜しロバ」「見ロバ」「捨てロバ」「やめロバ」・・・・・。
こういう細かいところがしっかり残っていたりするだから、変に都会人ぶってないで甲州弁使ってロバいいじゃんね〜。
(今日は下線部分が甲州弁でごいす)
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