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甲州弁のブログ
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ぶんだす

このイントネーションはちっとむずかしいよ

て〜れっ!
朝っぱら早くっから ぶんださねーならんだに、ずでぇ雨が降ってるさ。
やーじゃんね。
ささらほうさらじゃん。

こんねんやせったいだに、あたしゃぁ なにょーこいてるずらか?

ふんじゃあ、翻訳はけえってきてからね。
待っててくりょうしね。

ということで、帰って来たときはもうくったくたで気力無し。
翻訳、遅くなりましたがこちらでどうぞ。→「ぶんだす」 の翻訳

                    ●ー●       ●
「出かける」という意味のこの甲州弁、●↗   ↘●ではなく、 ↘●ー●ー●になります。
くれぐれもお間違いなく!(いえ、別に使う必要もないですね、はい)

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この言葉、あたしゃ結婚してから初めて聞きました!

山梨は小さな県だが、それでも地方によって少し言葉が違う。
例えば、わたしが生まれ育ったのは東郡(ひがしごおり、甲府盆地内で甲府市以東←今では使わないな、この名称も)。
夫は西郡(にしごおり、同じく以西)の人である。

ある日、二人でTVのニュースを見ていて、政治が腐敗してるとかなんとかわたしが文句言ってたら
夫が「なにょーこおっしゃっぺぇーこと言ってるで〜?」と言いおった。

わたしにはちっとも意味のめえさらん(分からない)言葉だったので「何それ?関西弁?」と聞いてみた。
ちなみに夫は京都での生活が長かったので、ときどき京都弁が出てくる。「ほかす」とかね。
「なんでェ(_ ̄__というイントネーションになります )?こおしゃっぺぇーを知らんだけェ?」ときたもんだ。
で、夫婦の会話。
わたし「こおしゃっぺぇーなんて言葉、聞いたことないだもん」
夫「生意気だっちゅこんだよ。小難しいこといっちょし」
わたし「ふんだって、ほんとのことずらに。このニュースに出てる人んとう、みんなしわいじゃん」
夫「ほれをあんたがここで言ってどうなるでェ?ほんなこうしゃっぺぇーこと言ってなんで、早く寝ざぁ〜」
二人そろって甲州弁丸出しである。

この時、夫が「こうしゃっぺぇー」という言葉を「生意気」とか「高飛車」と教えてくれたが
もう一つの意味があることを最近知った。
「お洒落」とか「小洒落た」という、まったく違う使い方なのだ。
べっくらこいたなー。
「こうしゃっぺぇー服ぉ着てこうしゃっぺぇー」という、なんとも訳の分からない言い方もできるらしい。(☆うっち〜の甲州弁講座☆ 参照)

え、夫婦の会話の意味が分からない?
しよんない、翻訳するか。

わたし「こうしゃっぺぇーなんて言葉、聞いたことないんだもん」
夫「生意気ということだよ、小難しいこと言うなよ」
わたし「だって、ほんとのことでしょ。このニュースに出てる人たち、みんなずうずうしいじゃないの」
夫「それをあなたがここで言ってどうなるんだ?そんな小難しいこと言わないで、早く寝よう」

あ、しよんない、ですか?
「しょうがない」っていう意味ですよ。

浜っ子なっちゃん、ファミレスで困惑。

今はもう素敵な奥様になっているなっちゃん。
山梨に来てすぐに、とある有名ファミレスでアルバイトを始めたのです。
彼女自身はきっと、
「山梨と神奈川は隣の県だし、甲州弁は“ずら”と“じゃん”くらいをマスターしておけばOK」
くらいに思っていたんでしょうね。

ところが!
ある日、先輩のおばちゃんホール係に、
「ほれ、へぇ〜ヨタいから、ぶちゃ〜あって」
と言われて一瞬「????」
「なにょーしてるで〜?ほのソース、ヨタだからぶちゃ〜ってって言ってるじゃん!」
「ヨ、ヨタヨタ? 塀? ブ、ブ、ブッチャーって?」
なっちゃん、甲州弁が全く通じず、おどおどするばかり…。

このおばちゃんは、自分が甲州弁使ってるなんてぜ〜んぜん認識してません。
なっちゃんも、甲州弁がこんなにわけわかんないとは思ってもみませんでした。
県外の皆さん、おばちゃんが言ったこの言葉の意味、分かります?

ということで翻訳です。

「それ、もう傷んでいるから捨てて」
「何してるの?そのソース、傷んでいるから捨ててって言ってるじゃないの!」

ほれ→それ へぇ〜→もう ヨタい→傷んでいる、悪い ぶちゃあ〜って→捨てて
でした。
父の弟、勝沼の叔父は今年71歳。

もうとっくに現役引退してもいい環境なのに、未だに屋根に上っている。
稼業は瓦屋根工事業。非常に重労働である。

長男もしっかり技術を身につけて立派に跡を継いでいるのだが、
ここのところとても仕事が忙しいらしく、叔父も現場に出ざるを得ない。

それで、うちに寄った時に出る言葉が
「おい、○子、おらあ、へえ、けったりくてけったりくて、しかたんねぇ〜わ」

(えっ?蹴ってませんて。変換すると蹴ったりぃ〜になりますけどね。)


けったりぃ〜。
「疲れている」という意味の形容詞。
(あ、標準語で「かったるい」っていうのありますね。
でも、ちょっとニュアンス違うかな〜?)
確かに[疲れている様子]を表してはいるが、標準語で単に「疲れた」とか「だるい」などとは微妙に違うような気がする。
あと、「疲れた」の直訳としては「くたびれた」も使うが、どうなのだろうか。
わたし自身が使うとしたら、「ひどく疲れてだるい」という時に出る言葉が「けったりぃ〜」かもしれない。

同じような意味を表す言葉でも、甲州弁も含めて方言には、標準語では言い表せない微妙な意味や段階の違いがある気もするのだが・・・・。

う〜ん、いかがでしょうか、皆さま。

翻訳
「おい○子、俺はもう、疲れて疲れて仕方がないんだ」
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